旧チャーチを丸洗い
旧チャーチ(3都市)のウエストバリーを丸洗いしました。
今回のテーマは、
①ブックバインダーカーフのシワ伸ばし
②レザーソールのケア
の2点です。
早速いきましょう!
まず、水に漬けると、意外と早く浸水しますね。ガラスレザーと考えるとこれはすごく意外です。
汚れもあまりないので、サドルソープをつけて、軽くスポンジで擦る程度にします。あとはコバまわりだけ古歯ブラシでチャチャッと掃除。
その後、しっかりシワを伸ばしてから乾燥させます。濡らしている段階から、反り返っているつま先を逆に曲げる様にするだけで、十分効果があります。
そして、乾燥時にはそれをキープできるよう、新聞紙をパンパンに詰め、ある程度乾いたらシューキーパーを使います。
ある程度乾燥させた後(2日後)がこちら。
もうこの段階で、テーマ① 「ブックバインダーカーフのシワ伸ばし」については、結論出ましたね。
結論:丸洗い&乾燥で、だいぶ改善します!!
元がこちら。
ブックバインダーカーフは、一箇所が曲がるというよりコードバンのように大きなウネリのような感じでシワが出来るように思います。
なので、修復しやすいんでしょうね。
さて、乾かした後は、まずサフィールのレノベータークリームです。
聞いた話では、ブックバインダーはガラスレザーなのに、しっかり浸透するんだとか。
果たして…
確かに浸透してます。
グングン吸収とはいきませんが、明らかに浸透している感じがあります。
ブラシかけ後
そして最後、軽くカラークリームを塗って、馬毛ブラシをかけ、布で軽く拭いたのがこちら。
くたびれ感がなくなり、程々に履き込まれた感じになりました!
普通の人は30年以上前の靴とは気付かないでしょう。
確かにブックバインダーカーフは良い革であることが分かりました。
さて、テーマ②レザーソールのケアですが、まず洗う前のソールの状態はこちら。
かさかさして、ざらついている状態ですね。
このために買ったコロニルのソールガードの登板です。
ボトルの頭にスポンジがついてて、そこから出しながら塗ります。
塗り終わったら、クリームの瓶の底を使い、力を入れて押し込むようなイメージで擦ります。
すると、カサカサやヒビ割れが押し潰れ、締まった感じになります。
カサカサしてると水が浸透してくるのはもちろん、削れやすくなり消耗も早くなってしまいますから、靴底も少しケアした方がよいでしょう。
けど、こうして少し手入れしてみると良い靴はソールにも良い革が使われていることも実感します。
写真を撮ってなかったのですが、前に紹介したクロケットのヴィンテージも小さなヒビ割れが目立ちましたが、ソールガード&押し潰しで全く問題なく履けています。
テーマ②レザーソールのケアの結論です。
多少のカサカサやヒビ割れ位なら、ソールガード&瓶での押し込みで、問題なし!
(※あくまで個人の感想です😁)
ダメになったらハーフソールを貼ればいいですしね。(無責任😜)