70’sトリッカーズをリペア(失敗例アリ)
eBayで買った格安ヴィンテージトリッカーズの修復過程を紹介します。
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手順①
ヒモを外して、ローションを使って軽くワックスを落とします。
靴の中は消毒のために、除菌スプレーをガンガンかけます。
そして、水へ浸けます。全体に染み込むまで20分位かかりました。
手順②
サドルソープを泡立てながら、スポンジで軽く擦ります。コバや汚れの目立つ所は、使い古しの歯ブラシでしっかり汚れを落とします。
この黒ずみ?は、コバの色付け時についたものかと思ってましたが、しっかり擦ると取れました。
粘着性がある塊で、ついてる場所からも考えると、どうもワックスの残りっぽいのです。ブラシで手入れしないとこういうことになるんですかね。
こちら↓のちょっと影になっている部分の黒ずみを歯ブラシでこすると…
ご覧のとおり。
せっかくなので、メダリオンも楊枝でほじくりました。
手順③
軽くボロ布で拭き、中に新聞紙を詰め込みます。最初は10分程度ですっかり染み込みますので、すぐ変えます。その後は30分、2時間とだんだん間隔を開けて、2〜3日しっかり日陰か室内で乾かします。
日向では革が縮んでしまうので、やめましょう。
乾燥し終わったのがこちら。
横もキレイに。
トゥのキズはこんな感じ。左足は結構深い。
手順④
ヤスリで擦ります。最初120番くらいのやや荒めのでやすりがけし、240、400、800と順に細かくしていきます。
キズだけを狙い撃ちするのではなく、広めにやりましょう。力を入れず、広範囲を軽くなするイメージで。
キズを100%見えなくするように削る必要はないとのこと。(多少残っていてもその後のカラーで目立ちにくくなるため。)
キズ部分だけを削った場合、このように表面が波打ってしまいます。靴のトゥには無理がありますね。。
広範囲にやり直したのがこちら。
手順⑤
ローションで水分&栄養補給します。
元々乾燥してたのもあるかと思いますが、一度では足りず、2回塗りました。(これはヤスリを広範囲にしていない写真です。削った所が少し凹んでいるのが分かりますね。)
手順⑥
ヤスリで削った部分に色を入れます。
まずは、クレヨン補修にトライした結果をご覧下さい。(←貧乏性なので、まずは家にあるものでトライ!)
赤と茶色、青をちょっとずつ塗っていくと…
まあまあ良さげに。
ですが、クレヨンではしっかり補色できず、リペア跡が分かってしまいます。。
個人的には小さい範囲で目立たない場所なら、全然アリですが、トゥなので今回は断念。
やり直しで、革製品用の絵の具?を購入。絵の具の要領で色を作ります。
茶系色の微調整をする時、明るくするには黄色、暗くするには青がいいみたいです。
いい感じ。いよいよ仕上げに入ります。
手順⑦
クレム1925マホガニーをこのために購入。なんと日本で買うより高い!すぐ隣の国の製品なのに…
指でちょっとずつ塗っていきます。
するとみるみるうちに、復活!
このクリームが最強と言う人の気持ちが分かりました。
最後に家にあったブルーのヒモを付けて、完成!
(リペア前)
そしてトゥの修復も全然目立ちません‼
やってみての感想を一言で言うと、大満足です。
深刻なキズさえなければ、素人がある程度のところまで復活させるのは難しくないことが分かりました。
これをもってサステイナビリティを語るつもりはありませんが、古いモノを大事にすると気持ちがいいですし、今後もトライしてみたいと思います。